世界のリースリング鑑賞会

リースリングはドイツのモーゼルが原産とされ、世界の約60%がドイツで栽培されている。そこで世界のリースリングがどのようなものかを鑑賞する会を開いてみた。鑑賞ワインはドイツ、イタリア、オーストラリア、日本から7本。

日時: 平成30年11月24日(土曜日)午後6時より
場所: エスパース ソシアル ル サロン

鑑賞ワイン:

Ratzenberger Bacharacher Riesling Sekt Brut  2011
楠ワイナリー リースリング  2015
Pauletts Age Release Riesling Polish Hill River Clare Valley  2009
Falkenstein Riesling D.O.C. Alto Adige Val Venosta  2011
Georg Breuer Berg Schlossberg Riesling  2008
Markus Molitor Graacher Domprobst Auslese** Trocken  2003
Egon Muller Scharzhofberger Riesling Spätlese  1999

Bernhard Huber Spätburgunder Alte Reben 2003

Ratzenberger Bacharacher Riesling Sekt Brut 2011
ドイツ、ミッテルラインのスパークリングワイン。アロマテイックなリースリングの熟した白桃、蜜リンゴ、アカシアの花の香りを邪魔することなく瓶内二次発酵のイースト香がマッチしている。

楠ワイナリー リースリング 2015
日本のリースリングはなかなか酸とリースリング特有の花の香りが出ないが、このリースリングは香りが高い。しかし今回の鑑賞したワインの中では酸も香りも弱く感じる。

Pauletts Age Release Riesling Polish Hill River Clare Valley 2009
日本には未輸入のワインでクレアヴァレ―の訪問時に持ち帰ったワイン。ポーリッシュヒルズのリースリングでオーストラリア独特の強い酸とペドロール香があるが、このワインを飲むと有名なグロゼットのワインは薄く感じられるほど果実味豊かである。

Falkenstein Riesling D.O.C. Alto Adige Val Venosta 2011
珍しいイタリア北部 Alto Adigeのリースリングでアカシアと青い果実のaroma intensityが強くペドロール香が出ている。

Georg Breuer Berg Schlossberg Riesling 2008
ラインガウで最も有名な辛口リースリング一つ。果実味豊かでボディがしっかりしていて、酸味と甘味のバランスが良い。

Markus Molitor Graacher Domprobst Auslese** Trocken  2003
モーゼル中部のヴェーレナー・クロスターベルクでエクスレ度331°という世界記録を打ち立てた家族経営のワイナリー。エチケットに星マーク(*は良質、**は上級、***は最上級)があり、糖度ではなくフィネスに対応している。モーゼルらしい乾いた酸の中に柑橘や黄色い果実の香りと瓶熟したペドロール香がある。

Egon Muller Scharzhofberger Riesling Spätlese 1999
いわずと知れた世界の最高のリースリング醸造第一人者。リースリング醸造では最も有名な作り手で世界一高価なリースリングを作る。すべて甘口~やや甘口のワインを作る。瓶熟成を経過しリースリングの熟した桃やアプリコット、蜜蝋の香りに優しいペドロール香が漂っている。

最後に南ドイツ、バーデンのBernhard Huber Spätburgunder Alte Reben 2003を鑑賞した。Alte Rebenとは「古い樹」という意味でその言葉通り、樹齢20年~40年のブドウから造られるキュヴェで 2008年版『ゴーミヨ』でブルゴーニュ系品種の生産者においてドイツで初めて最優秀ワイナリーに選ばれた。Bernhard Huberさんは私が訪問した2012年には優しく蔵に案内してくれ栽培から醸造まで詳しく説明してくれた。そしてAlte Rebenを樽からとってテイスティングさせてくれた。おとなしい温厚な人でしたが残念ながら私が訪問した2年後の2014年に胃がんで若くしてこの世を去ってしまった。記念というより記憶に残る人であった。


2012 17 Oct フーバー醸造所にて